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───…
城田さんがエレベーターから降りて姿が見えなくなってから、グイッと奏を引き寄せる
潤「奏、明日からは迎えに来るのダメだからな」
すかさず釘を刺す俺にあからさまにいじける奏は、すかさず抗議の声を上げる
奏「えぇー、エントランスまで迎えに行くのもダメなの?近いのに…」
潤「危ない」
ガーッと開いたエレベーターの扉に手を置きながら、奏を引きずる
今日、危ないってことが十分わかった
奏「……(ムー)」
潤「…、奏」
頬を軽く膨らませているようにも見える奏は、俺に引かれるままで何の反応もしない
それに少し笑いながら手早く部屋の鍵を開けて、奏を後ろから抱き締めた
潤「…けど、こんな時間まで待っててくれるのは、正直嬉しい」
ふと腕時計に視線を下ろせば午前4時すぎ
奏「…」
何も言わずにコクリと頷いた奏が急に可愛さを増したように見えて、首筋に軽く唇を落とす
ついでに奏の右手の薬指にも
潤「…、寝よ、奏」
奏「うん」
華奢なゴールドピンクのリングは、俺なりの鎖
…もうすぐコイツと出会って4年目を迎える
(グダグダ)…えんど!
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