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少し声を張って名前を呼べば、瑠花は安心したように目にいっぱいの涙を浮かべて走り寄って来た
震える体を抱き止めて、手をギュッと握りしめる
瑠花の無事に安心しながら、素早く前を見据えると…一人の男
瑠花を近くの花壇らしき所に座らせて、ゆっくりと近づくと30代くらいの男は後退りした
彰「…おいこら。逃げてんじゃねぇぞ、テメェ」
低く唸ると男は明らかに肩をビクつかせて、クルリと振り返り逃げようとする
逃がすわけねぇだろーが
走っておっさんの肩を掴む
力任せに振り向かせると、顔面蒼白で小さく震えていた
彰「ストーカーしたのか?俺の女」
淡々と言葉を吐き出す
何も言わないおっさんにチッと舌打ちすると、慌ててコクコクと頷いた
彰「あぁ゙?いい度胸してんじゃねぇか、おっさん」
おっさんは、ひぃっと目を見開くが俺の怒りはまだまだ収まりそうにない
瑠花がどんだけ怖い思いしたと思ってんだ
彰「お前、住所教えろ。俺より怖い奴ら送り込んでやっから」
…まぁ、ハッタリだけど
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