1070人が本棚に入れています
本棚に追加
/137ページ
だけど、おっさんには効いたらしくガタガタと歯を鳴らすと勢いよく土下座した
彰「…もう二度とストーカーしようなんて企むなよ、お前。今度目の前に現れたら、まじでテメェ地獄行きだからな…?」
無理矢理頭を引っ張って、耳元で優しく囁く
その言葉に気絶しそうだったおっさんを一発軽く蹴って、踵を返した
そのまま瑠花の手を取って歩き出す
ヒック、ヒックと嗚咽を漏らしながら泣いている所を見ると、相当怖かったらしい
──…
彰「…自業自得」
俺のマンションのエレベーターで小さくそう言うと、瑠花は少し怒ったように俺を見上げた
…涙の痕が、目立つ…
彰「帰りが遅くなるなら言え。迎えに行ってやるから」
ポンポンと頭を撫でるようにしながらそう言うと、今度は手を離してギュッと抱き着いて来る
あ―、可愛い…←
瑠「彰、ありがと…ね」
囁くような小さな声
だけど、違う
最初のコメントを投稿しよう!