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――元々世界はこうだった――
コウアル ハズダッタ ズット ズット
とある世界では、超能力が存在した。
その住人は超能力を軸とした、豊かな生活を送っており、光で満ち溢れていた。
「…みんな死ねば良いのに」
ある少年は、その世界が退屈で退屈で大嫌いだった。
とある世界では、魔法が存在した。
その住人は皆秘法である゙魔法゙を求め争って、世界には闇が蔓延していた。
「私は何故この世界で生を受けたのでしょう…」
ある女性は、この争いばかりの世界が憎かった。
とある世界では、精霊が存在した。
その住人は種族の違いを乗り越えており、光あれば闇もある至って異常ではない普通の世界だった。
「この平和が続けば良いな…」
「…そうだね」
ある女型精霊と男は、この平穏な世界が永遠に続くことを願っていた。
とある世界では、獣と人が融合した獣人が存在した。
その住人は多種多様で、しかしいがみ合うことなく賑やかに暮らしており、ぐちゃぐちゃに混ざり混沌としている世界だった。
「…腹減ったな」
「なにを食べますの?」
「ワシは蕎麦が良いのう」「…了承」
「…じゃあ、行くか」
ある獣人はこの世界の全てを受け入れており、気に入っていた。
――皆、これから起こることに気付かず――
セイカツ を シテイタ
ソレ は シルスベ ナド ナカッタカラ
――仕方無いことだったが――
そして、世界は崩れる。
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