1403人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
パシンッ
いきなりの平手打ちに
頬がジリジリと痛んだ。
『……ごめんなさい。』
「あんたって本当にむかつく子だね…」
そして、髪を思いっきり捕まれて、そのまま床に叩きつけられた。
もう大体の展開は予想できてる。
きっとこの後は、蹴られるんだ。
身体中を何度も蹴られるんだ。
たまに、バットを持ってきて、殴られるときもあったりする。
だけど、お母さんは絶対に顔に傷跡は残さない。
きっと幸希が女だからだ。
女は顔が命だ。彼女自身、それを仕事で何度も思い知らされているのだ。
だから、狙うなら身体だと本能的に動くのだろう。
もしも男だったらもっと酷い仕打ちを受けていたのだろうか。
ガンッ
最初のコメントを投稿しよう!