117人が本棚に入れています
本棚に追加
『一人で喋ってる?俺が?
君に話しかけているんだけど、
馬鹿だからわからなかったのか
な?ごめんね。』
「馬鹿だからは余計です。
てゆーか、帰っていいですか」
『帰っていいですかって
俺に対しての質問だよね?
じゃあ、ちゃんと疑問系で
話してくれないかなぁ。』
「…帰ります。」
『帰さないけどね』
「………へ?」
正臣は臨也の意味不明な言葉に
まぬけな声を出してしまった。
まぁ当然といえば当然だ
臨也が帰さない。と言うとは
正臣自身思ってもいなかった。
『まぬけな声だすねぇ。』
「…どうして、帰さないんです
か?」
正臣が臨也に問うと
臨也はふっと笑って
『まだまだ話したりないから。
シズちゃんの可愛さを
君にもわかってほしいんだよね
あ、他の人には内緒ね
惚気る相手が欲しかったんだ。
特別に君だけに教えるんだから
有り難く思って聞いてね』
っと臨也は
今まで見せた事のないような
幸せそうな顔で言った。
「 (この人、こんな顔もするんだなぁ、…幸せそう。) 」
最初のコメントを投稿しよう!