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『あの時は…小桃様の、13歳の誕生日を祝う席でしたな。
今でも良く…覚えていますよ。あの時は…青藩との抗争のただ中でしたが…』
『そう言えば…曹さん。あの組織…最近はどうなのでしょうか?』
清四郎の言葉に、曹は笑いながら答えた。
『奴らは今、上海にはおりませんよ。
私達が全て追い払いましたから、青藩のボス…董厥(とうけつ)も地下に潜り…我々から逃げ回っているくらいですからね。まずは…安心でしょう』
曹鍾輝は力強く言い…清四郎に微笑んだ。
その時…喫茶店の外に止まった一台の車が…
轟音と共に爆発した。
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