魔都、上海にて

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その顔は…どこか、あどけなさが残るものの…見る者が、総じてため息をもらすほどの美しさを持っていた。                      『あっちゃー…ボス、あれほど部屋でお待ちになる様にって…言ったじゃありませんか…』                              張が右手を額に当てて言った。               『だって…待てなかったんだもん。張…連れて来るの遅いし』 『お久しぶりです、李大人。少し大きくなられましたか? お元気そうで何よりです』 清四郎の言葉に彼女は笑顔で頷いた。 『うん、清四郎!私、今年16になったよ!身長もちょっと伸びたし…おっぱいも…』                  李大人は、そう言って自分の胸に手を当てた。                      『清四郎…おっぱい触るか?』                            彼女はそんな…凄い事を言った。                           『ボス!おふざけも…いい加減にしてください。清四郎さん…困っているじゃ無いですか』                堪らずに張がたしなめた。                    『張…ごめん』 張に謝る李を、清四郎は優しい眼差しで見ていた。                    『張さん。僕は全然気にしてませんから』                    『清四郎さんがそう言ってくれるんなら…俺は何も… あ…ボス、お部屋に行きませんか?清四郎さんも長旅でお疲れでしょうから』                    『うん、お部屋に行く♪清四郎も、お風呂入って…のんびりしてから来てね♪』                     そう言って紅藩の女ボスは、部屋へと向かった。
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