一話・第05遊撃小隊

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二機目のパイロットの間抜けな声を最後に、今まで周囲を写していたモニターがブラックアウト。 次いで、《状況終了》と赤い文字が踊る。 『ジョーカー1・3共に大破。お疲れ様でした! 状況終了します。』 底抜けに明るいオペレーターの声が聞こえた後、背後のハッチが開き、戦闘シミュレーションが完全に停止した。 「ふぅ……、やっと終わったか。」 開いたハッチを潜りながら、ため息混じりにぼやく男。 藤宮始が頭を掻きながら、横に設置されているシミュレーターを眺める。 「すげーよ、隊長! 二対一で勝っちまった! 」 突然の驚喜の叫びが、鼓膜を震わせる。
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