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「……ハァ。」
“始まったか”と言う顔の藤宮は、肩を竦めながら深々と嘆息した。
こんな光景を見ていれば、今が戦時中だとは思えないだろう。
そんな脳天気な様子を見て察したのか、先程の《雷光》のパイロットが肩を叩く。
藤宮達に負けたばかりだというのに、中々に紳士的と言うか、男前な人だ。
「お互い、苦労が絶えんな大尉殿? 」
「はは、少佐程ではありませんよ。」
引き攣った笑顔の二人。
「「アッハッハー……。」」
お互いに渇いた笑いを浮かべ、その後、示し合わせでもしたように、同時に肩を落とす。
彼も、藤宮と同じ悩みを抱えているのか、部隊員達を軽く一瞥し、肩を落とす。
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