プロローグ

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しかし、圧倒的な数の敵に押され、戦線は徐々に後退していく。 『ちくしょおぉぉ! なんで減らねぇんだよっ! 』 『このっ! このぉっ! 』 左に展開していた二機が、夥しい数の化け物に耐え切れず、パニックを起こす。 後ろに下がりながら突撃砲を乱射するが、パニックの為か、なかなか致命傷を与える事が出来ない。 『う、うわあああぁぁあぁ!! 』 そして、突然の絶叫が耳をつんざく。 『っ! どうしたランス04っ! 』 慌てて通信を入れ、何が起こったのかを確認する。 機体を反転させ、ランス04が居る筈の場所をメインカメラに写させる。 そこに写りこんだ物は、黒い《何か》。 既に叫びは途絶え、バイタルゲージには、ただの実線しかなかった。 不意に、黒い《何か》から、黒い物が剥がれ堕ちていく。 その後に残ったのは、空っぽのコクピットと、ボロボロの烈火だけ。
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