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一話・第05遊撃小隊
凄まじい爆音と共に、一機のMT《烈火》がビルの合間を《跳躍》する。
右手には50mm突撃砲、左手にはシールド。
機体を操っている男は、モニターの端っこで点滅している警告ランプを睨みつけてから、一気に反転する。
少し体勢を崩したが、機体はしっかりと地面に両足を着けた。
「くらえっ! 」
遅れて追随してきた二機のMT《雷光》に向けて、狙いも付けずに発砲。
激しいマズルフラッシュがモニターを埋め尽くした。
しかし、向こうもそう安々とはやられてくれないらしく、左腕を盾にして弾幕を突破してくる。
「チィ……、姿勢制御うますぎだろ。」
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