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田中優花
私の名前が1番上に載っている。
ニ学期末のテスト結果の順位が廊下に張り出されている。
私は通りすがりに目をむけた。
よかった。
また一位取れた。
今回は危なかった。
学年で二位の人とは、たったの4点差だ。
優花は胸を撫でおろしながら教室へ入った。
朝のホームルームが始まると、先生はいつもの通り連絡事項を済ませると、受験について話し始める。
「お前ら、2年生のこの時期に受験モードになってない奴は、大学受験に絶対間に合わないぞ!
寝る時間を削ってでも勉強するんだ!」
毎日先生方は、同じような言葉を繰り返す。
言われなくてもわかっている。
いつも限界まで頑張ってる、私は……。
名門高校に通う私は常にトップを取らなければいけない。
言われることを繰り返す毎日。
まるで機械だ。
勉強など結局役に立つのはほんの一部なのだ。
大量に暗記したことも、大学入試が終わればさよならなのに。
ホームルームが終わり、授業のチャイムが鳴った。
また退屈な一日が始まる。
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