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穏やかな美しい世界で一つの種族が円満に暮らしていた。
彼らは笑顔を絶すことなく、助け合い、互いを認め、幸せな生活を送っていた。
彼らの中には精霊というものが宿っており、それは一人一人に特別な力となっていた。
彼らはその力を生活の向上に使うが、争いに使おうなどと考える者は誰一人いなかった。
そんな幸せな彼らの生活に一つの変化が起こってしまう。
何もない平和な世界に突如、大きな歪んだ穴が空に現れたのだ。
不安を感じながら彼らはその穴を見つめていた。
するとその穴から彼らとは似ている様で異なる姿をした生物が現れた。
彼らは戸惑う中でその生物を恐れながらも近づいた。
生物達はなんの恐れも見せず彼らに近づいた。
彼らにも何故かは解らないがその生物達と話すことが出来た。
始めは警戒をしていたが、いつしか彼らは生物を認める。そして今まで彼らだけだった世界に生物達も共に暮らすことになった。
彼らと生物は文化や生活に違いはあるが、互いを認め合い、何時しか共に暮らすことに何の疑問も無くなっていた。
新たな生物との生活は彼らにとって有意義なものとなり二つの種族は仲良く何百年も暮らしていけた。
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