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「物心着いた時からそうじゃった。人とは違う動き出来とったし」
拳を握り締め優は言った。
「何かの精霊じゃないん?」
「いや。だから精霊とか何っ!?て感じなんよね…」
(話しているところ悪いが、ちょっといいか?)
「…急にだな!!」
刹那は驚いてツッコンだ。普段はツッコまれ役なのに。
(後で説明すると言っただろ)
「3回聞いたで。それ」
笑いながら話す空華。
(ほんとガキどもは小さいことを気にする。まぁいい。少し長くなるぞ)
「うん。話してクロちゃん」
と刹那はからかう。
(クソガキが。次言ったら二度と助けんからな!)
「へーい。」
(先ず始めに何故俺様の声が聞こえるか。精霊の繋がりは人の繋がりと同じ。お前らが相手を信頼していれば、俺様達精霊はその相手に繋がることが出来る。だから話しかけることが出来る。
次にお前らの新しい力、それも精霊の物だ。アザル、シェマに関わらず産まれた時に一人の精霊が同時に産まれその人と融合する。人とは違い産まれた時からしっかり人格のような物があるがな。この精霊を守護精霊、俺様達みたいな外から入る精霊を契約精霊と言う。まぁ他にも勝手に相手に住み着く憑依精霊っていうのもいるが、かなり数が少ない上に滅多に住み着くことはないがな。
それと、精霊には階位があって、一人の体に二人以上精霊がいる場合、下にあたる精霊は上になる精霊の指示によって動くようになる。
ここまでいいか?馬鹿供?)
「…さっぱりじゃ」
「なんとなく」
「成る程」
「兄ちゃんつまんなーい」
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