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暖簾をくぐって3人の男が入ってきた。
よく見ると、3人は金属バットを肩に担いでいる。
「……」
リーダーと思われるサングラスをかけたチンピラ風の男は店内を見回して言った。
「吉野邦久っー男がここに来てるはずなんだが？」
矢野は厨房から出てくるやいなや、サングラスの男に話かけた。
「いや、知らないです。お客さんがいるのでお静かにして欲しいのですが」
その言葉を聞いた後ろのソフトモヒカンの男は痺れを切らして叫んだ。
「ここに邦久がいるのは割れてんだ！さっさとだせよ！」
雅美はびくびくしながら怖がっている。
「うっさいのぅ、人等が気持ち良く酒飲んどる時に」
声を聞きつけた厳つい男が仲間と思われる男達10人程度と店の座敷から出てきた。
「邦久ぃぃ！てめぇぇ！」
サングラスの男がバットを邦久と呼ばれる男に振り降ろした。
バシッ！と言う音と共に金属バットは空中で停止していた。
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