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その手は矢野の手だった。
「お客さん。店で問題を起こされては困ります。これ以上したいのであれば、店の外でお願いします。」
ジロッっとした目で矢野はサングラスの男を睨んだ。
「この野郎ぉぉぉ!」
サングラスの男の後ろの二人が矢野目掛けバットを振り降ろした。
「矢っさん!」
矢野の後頭部にバットが二本直撃した。
頭から血を流しグラッと倒れ込んだ。
「う゛っ……」
「お前ら容赦しねぇーで店事潰したれ!」
邦久と呼ばれる男は矢野をチラッと見た。
「……」
バットを振り上げたまま3人が邦久へ特攻してきた。
「死ね!邦久ぃぃ!」
ガシャーンとサングラスの後ろの2人の男が窓に頭を突っ込んだ。
「は?」
そこには2人を殴り飛ばした虎汰朗と宗の姿があった。
「あ゛ー殴っちまった!」
「なんだてめぇら!」
虎汰朗は自分の拳を見ていった。
「久々にムカついたわ、マジでな」
「シカトしてんじゃねぇぇ!」
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