君の面影~マボロシ~

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君がいない世界 僕だけ置き去りで廻る 季節が変わっても何も変われない僕 君といた世界は 今じゃメモリーの中だけ 笑顔のキミ 泣き顔のキミ 怒ったキミ 拗ねてるキミもいたね もう触れることはできない 君の温もりも感じられない 僕の隣には…君の面影(まぼろし) あの日 君の元へ走ればよかった “アイタイ”君からの着信 明日がなくなるなんて 思ってなかったよ 君の家族からの電話 危篤の言葉が頭から離れないまま 足は勝手に君へと走り出していたよ まだ温かい君の手 抜け殻なんて嘘言わないで こんなにも温かいのに 魂(きみ)はもういない 君のいない世界 独りきりで生きる自信なくて 君の元へ逝こうとすると 心の中の君が悲しむんだ 「来ちゃダメ!!」と どうして置いて逝った? 答えなんて返ってこない わかってる 君がまだ生きろと云うなら まだ逝かない 君はそこから見守っていてよ 風に君の香りがした 決して1人じゃない 魂の灯が消えるまで 生き抜いてやる 君との思い出を胸に
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