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「畜生! 畜生ぉぉぉ! 何処に居やがるんだ!」
「うるせぇ! 黙れ! 奴の音が拾えなくなるだろう!!」
見えざる敵の恐怖に駆られ、ハンター達は口々に怒鳴り合う。
仲間が言い合う様を見て、これはマズい、と青色の少女ことトリニーは思った。
『アイツ』の狙いは仲間達を混乱させる事なのだろう。
いや、違うかもしれない。 あの悪魔がそこまで深く考えて行動しているのだろうか?
単に相手が泣き叫んだり、仲間割れをするのが見たいだけかも知れない。
なんて趣味が悪いのだろうか。 自分がそんな事を考えている間にも仲間達の絆は壊れていくばかり。
この状況を変えるには『アイツ』を表舞台に引きずり出すしかないのだろう。
その方法は思いついた。
それをやれば、確実にアイツは姿を現すだろう。
なんせ、アイツの目的はトリニータ…自分自身なのだから。
しかし、それをやろうと思うと足が竦む。
もし、それをトチってしまえば自分は足元に転がっている首無し死体の仲間入りをしてしまうだろう。
そう思えば思う程、足は恐れによって凍りついていく。
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