決戦ーⅦー

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  ーーー†ーーー 「そんなに恐いかよ? 見えないオレがよぉ…」 肉塊だらけの部屋に響く濁声。 それはどこから発されているのか分からない。 しかし、確実に相手はこのグロテスクな部屋に居るのだろう。 その部屋に居る男達は自然に円陣を組み、各々が見える範囲を警戒する。 「畜生、出てきやがれってんだ! ヒャハハハッ!!!」 円陣の中の一人、トマーゾが笑いながら見えぬ相手に怒鳴る。 彼は笑ってはいるが、表情には全く余裕がない。 (…この声は“アイツ”だ) 姿なき声を聞いて、青色の少女はぎりりと歯を噛み鳴らす。 そう、この声には聞き覚えがある。 今、自分がこの化け物だらけの城に居る理由を作った怨敵の声。 『何か』が走る音はする。 『何か』が笑う声はする。 『何か』がまた一人、仲間を始末した。 だが、姿は見えない。 その様にトマーゾとハンターは恐怖する。 下品に笑いながら命を狩り取っていく見えざる死神に。  
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