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2時間目の授業はエスケープした優哉と涼也であったが、3時間目の授業にはきっちり参加していた。
「優哉またサボり?」
優哉の隣の席の少女──原田百合がそう声をかける。
「別にいいだろ。一応最低限の出席数は出てるんだから。結果もそこそこ残してるしよ」
よく授業をサボる優哉と涼也だが、サボった回数はきっちり記録し、最低限の出席数は確保するようにしている。しかも、涼也は常に学年トップクラス。優哉も涼也には劣るものの学年で常に上位の成績を残すなど結果は出しているのだ。
「成績が良ければ授業をサボっていいってわけじゃないでしょ。風紀の問題よ」
そう言う百合であったが、優哉は我関せずと言った感じで話を聞き流していた。
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