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「せっかくの修学旅行なんだから何かでっかいイベントをぶちかましたいよな」
優哉がそんな言葉を漏らす。
「そうだな。こう思い出に残るような何かを」
どうやら涼也も優哉と同じ考えのようだ。
「ほんとに優哉の考えることってそんなことばっかりね」
百合が呆れたように優哉にそう言う。
「たぶん親父の血を受け継いだんだよ」
そう優哉が答えた。
実は優哉の父もこの十条第二中学校の出身で、当時は今の優哉に負けないくらいのお調子者だったらしい。
とにかくも修学旅行が間近に迫り、そのことを優哉たちも含め生徒たちは心待にしているのは確かだった。
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