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「おい優哉。この男って誰なんだ?見た感じ俺たちと年は変わらなさそうだが……」
涼也が優哉に聞いた。
「彼は真田幸憲。俺たちと同じ中学3年生。しいて言えば……俺と同じタイプの人間だな」
「同じタイプの人間?………ああ!もしかしたら前に優哉が言ってた関西で有名な探偵か?」
「そうそう。俺も名前聞いて驚いたよ」
優哉はそう言った。
「ところで優哉、屋上には誰もいなかったのか?」
「ああ。俺が来たときにはな」
涼也の問いに優哉が答える。
「しかし…見た感じこのビルに階段は1つ──俺たちや優哉が使った階段しか無かったと思うぞ」
涼也がおもむろにそう言う。
『階段が1つしかない場合、屋上に犯人がいたのなら必ず階段で犯人と鉢合わせになるはず』
彼はそう言いたいのであろう。
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