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俺は高林雅。
"ミヤビ"と書いて"タダシ"と読む俺は
……友達の定吉に言わせると、見た目も雅やからしい。
人並み外れたこの、少女に見間違えるルックスがいけないのだ
(おかげでまだ153㎝であることは伏せておこう)
今から二年前、俺が高一のときの話。
俺の大好きな姉ちゃん、高林加奈は、俺が小六の頃から行方不明になっていた。
定吉がたまたま読んでいたセレブ雑誌に、メイドの姿の姉ちゃんが!
俺は意志を決め、定吉にメイクをしてもらって姉ちゃんがいる『東浅井財閥』に潜り込んだ。
そこのボスの変態……もとい、東浅井橘は昔からホモっ気があって、俺は橘に何度襲われそうになったことか
それからしばらく東浅井財閥でメイドとしての生活を送り、最後の夜、仮面舞踏会が行われた。
『俺と加奈を見つけたら一緒に帰っていい』と約束を交わし、無事二人を見つけられた俺は姉ちゃんと一緒に帰ることになった。
でも、俺は正直帰りたくなくって…………
それから二年後の今、こうして東浅井財閥に"メイド"として就職した訳だ
(詳しくは『メイドの生活』読んで下さい)
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