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王「・・・久しいですね、シキ。」
国王は柔和な笑顔でシキに親しげに接する。
シキ「ご無沙汰しております。王様が表彰にいらっしゃるのであれば、王都で行っていただければこちらから伺いましたのに・・・」
王「いいんですよ、この辺りの視察も兼ねてですから。しかし、堅苦しいところは相変わらずですね、シキ。顔を上げてください。」
シキ「あ、はい。」
シキは体を起こし、国王の前に直立する。
王「えー、オホン。」
国王が、隣の秘書から賞状を受け取り、読み上げる。
国王「認可状。ルブルック・アカデミー第5学年、シン。右の者に魔獣取り扱い資格特級の位を認可する。」
シキが認可状を受け取ると、カメラのシャッター音と皆の歓声がさらに大きくなった。
シキは胸を張り、堂々と振る舞った。
国王が壇上から下り、なぜか今度はアカデミーの校長が上がった。
シキ「えっ?校長?」
校長はニコッと笑って賞状を取り出し、読み上げる。
校長「ルブルック・アカデミー第5学年、シキ。右の者に『銀の爪』ならびに『錫杖』の所持を許可する。」
シキ「!!」
かなり驚きながらもシキは賞状を受け取る。
すると、
ワアァッ!!
後ろが騒がしくなる。
シキが後ろを振り返ろうとした瞬間、
ぐわしっ!
アルクが抱きついた。
どうやら隙をついてガードマンを突破したらしい。
シキは次々乱入してきたアカデミーの友人から高々と胴上げをくらった。
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