2.少年の偉業

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クラスメートや先輩後輩に囲まれ、マスコミのインタビューをかわし、シキがようやく落ち着けたのは2時間後のことだった。 シキ「はあ、やっと諦めてくれた・・・」 マスコミがいなくなるまでMハンに隠れていたシキは、まだ昼過ぎだというのに疲れ果てた顔。 アルク「大変だったなぁ。」 市役所の外ではみんなが待っていた。 シキ「おお・・・こんな騒ぎにしなくてよかったのに・・・」 リオン「しっかし、すごいねウチの生徒・・・というか、主に同級生と先輩だけど・・・警備まったく寄せ付けなかったねwww」 シーラ「一箇所から一斉に、なんだかまるで、ダムが決壊したみたいに・・・」 シキ「あんなことして・・・新学期いきなり反省文から!なんてことになっても、俺は知らんぞ。」 カエラ「だいじょぶだいじょぶ。学校関係者があんだけの人数から生徒を特定なんてできっこないって。」 シキ「だといいんだけど・・・さーてと、」 シキは大きく伸びをして、歩き始める。 ベル「シキ、どこ行くんだ?」 シキ「昼飯・・・の前に、せっかく許可が下りたんだから、錫杖をさっそく探しにいこうかなぁと。」 ベル「あ、なるほど。じゃあオリバンダーさんのとこだな。」 アルク「しっかし、校長もすげぇなぁ、学生が錫杖って、特例中の特例じゃね?」 シーラ「先生の中でも錫杖使ってるのって、ほんの何人かしかいないよね?」 リオン「まぁ、手杖で魔力を抑えきれなくなったりすると、大変だもんね。」 シキ「・・・実際、大変だったもんなぁ・・・」 カエラ「何その言い方?え、危ないことあったの?」
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