2.少年の偉業

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シキ「Mハンでのバイトでな。人手が足りないからってグランド・ウルフの捕縛に行った時に、威嚇で撃ったファイヤーボールが大きすぎてな・・・あやうく山火事おこすとこだった。」 ベル「あっぶねえなぁおい!」 シキ「そのことは校長にもたぶん報告いってるはずだから、それでこんな特例になったんじゃねえかな?」 アルク「・・・っつーかシキ、ちょい待ち。グランド・ウルフの捕縛っつったよな?・・・モンスターの捕獲って、『爪』クラスじゃねえのか?」 シキ「・・・だな。『銅の爪』に値するクエストだったらしい。」 カエラ「・・・ねえ、何なのその『爪』って?」 シキ「ああ、そうか。Mハンに依頼されるクエストには大まかに分けて4種あるんだ。『無分類』『銅の爪』『銀の爪』『金の爪』ってなカンジ。アカデミー生は『爪』クラスのクエストは受けれない規則になってるんだ。」 カエラ「へぇーっ。」 シーラ「シキ、無分類の、普段シキがやっている依頼って、どんなものがあるの?」 シキ「んー・・・ほとんど雑用だよ。保護されたモンスターの治療のために使う薬草を採取したり、Mハンで保護されてる草食動物の世話とか・・・」 ベル「で、そのグランド・ウルフの捕獲ってのは、『爪』なんだ?」 シキ「ああ。まぁその時はホントに人手不足だったみたいだし、エド長官から校長に許可申請ちゃんとしてたみたいだし、当時もう俺1級持ってたからね。」 アルク「はぁ!?1級!!?」 カエラ「え、え、何?1級?」
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