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シキ「……」
シキがそれを受け取ると、
ピシシッ!!
なんと、錫杖にヒビが入ってしまった。
シキ「うわっ!」
カラン、
驚きシキは杖を落としてしまった。
しかし、シキ以上にオリバンダーは驚きの色を見せていた。
店主「……これは驚いたな…錫杖の許容する魔力の器を壊してしまうほどの魔力…ほっほっほっ、4年前に初めてお主を見た時から、尋常ではない潜在的魔力を感じてはいたが……まさかここまでとは…ほっほっほっ。」
オリバンダーは赤褐色の杖を回収し、次の錫杖を選ぶ。
店主「その歳で特級をとるほどだからと、ある程度は成長を見越して杖を出しておいたつもりだったが……これは予想を遙かに超えて……本当に、成長したなぁ、シキ。」
シキ「はぁ……ありがとうございます。」
店主「ほっほっ、さて、これはどうかな?」
次にオリバンダーは、白木の錫杖を手渡した。
シキ「……」
しかし今度は、持った瞬間に杖が勝手に震えだした。
店主「これでも弱いか…」
そう言ってオリバンダーは白木の錫杖を回収する。
…………
…………
…………
そうして、1時間以上が経過した。
しかし、いっこうにシキに相応しい錫杖は見つからない。
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