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店主「すこし、休憩としようかの。」
オリバンダーはシキから錫杖を回収して言う。
シキ「すいません、時間かかってしまって。」
店主「なーに、気に病むことはない。」
そう言ってオリバンダーはカウンターの椅子に座る。すると、
ガタガタッ、ガタガタガタッ
カウンターが震えだした。
シキ「?」
それでオリバンダーが
店主「おぉ!そうじゃった!」
思い出したかのように机の引き出しを開ける。
店主「しかし…これは…いや、これほどの魔力なら…あるいは…」
ブツブツといいながら、オリバンダーは木箱を取り出した。
シキ「なんですかそれは?」
オリバンダーが木箱を開ける。
そこには、黒い金属性のネックレスがあった。
小さめの懐中時計のような大きさで、太めのチェーンがついており、ロケットの中心部には半透明の綺麗な宝玉がはめ込まれていた。
シキ「?アクセサリー…ですか?」
店主「今はネックレスとなっているが、これでもれっきとした錫杖じゃよ。」
シキ「!これが、錫杖?」
店主「主が望む時のみ杖となる。普段はこうして、携帯しやすくなっておる。」
シキ「へぇ……便利ですねぇ。」
店主「しかしこの杖……問題があるのじゃ。」
シキ「問題?」
店主「自分が認めるほどの魔力がなければ、手にした者の精神に攻撃してくるという。魔力を持って御する事ができなければ、心を壊されるのだ。」
シキ「……ちなみに、コイツの魔力許容量は…?」
店主「桁外れに高い。今まで試してきた錫杖とは、次元が違うほどにじゃ。」
シキ「…………」
次の瞬間、
がっ、
店主「なっ!」
シキはネックレスを手にした。
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