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店主「おいシキ、話をちゃんと聞いていたのか!?御せなければ心を……」
オリバンダーが言うより早く
シキ「ふんっ!!」
シキがネックレスを持つ手に力を込める。
ガタガタガタガタガタガタ
窓ガラスや椅子や棚が一斉に揺れる。
ガランガランガランガラン
立てかけてあった錫杖が一斉に倒れる。
すると、
カッ!
とネックレスが光を放ち、次の瞬間、黒い錫杖に形を変えた。
シキの身の丈ほどある錫杖は、木製のような歪みはまるでなく、鉄パイプのように真っ直ぐで、先端部に小さな半透明の宝玉が埋め込まれていた。
店主「…おぉ……御することができたか…」
シキ「はい。最初はけっこぅ暴れてきて、たしかにメンタルきつかったですけど、杖に魔力ありったけ注ぎ込んだら、押し黙っちゃいました。」
店主「ほっほっほっ。いやいやいや、呪いの杖とまで呼ばれていたコイツを、サラリと押し黙らせるとは。本当に、久しく見ない『神童』じゃのぉ、シキは。」
オリバンダーは、シキの新たなパートナーが無事に見つかり、喜びの笑顔をみせた。
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