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「君さぁ、」
驚いた。
「彼女とかいんの?」
ただの世間話だ。
そうに決まってる。
でもさ、
「ずるいっすよ。」
変な顔。
みそ汁、冷めてきてる。
「簡単なことなんだよ。凄くね。」
口、半開きだし。
「だからさ、異常だとか変だとか。周りとかいらないんだよ。ホントはね。」
あ、敬語忘れた。
俺ってば、八歳も年上の上司に何言っちゃってんの。
あーあ、明日からどうしよう。
俺は生涯この会社でやってくつもりだったのに。
「どーしちゃったの。お前。」
「だから、」
もう知らない。
「俺は、」
なんで動揺してんだよ。
「好きなんだよ。アンタが。」
そっちが聞いたんだ。
俺は悪くない。
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