三章:逃亡

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「仮に白狐に守って貰ったとしても、白狐が疲れて妖術が使えなくなったらどうするの?僕達二匹は簡単に捕まって終わりだ きっとあっちの本当の目的は僕……二手に分かれよう」 「いやっ!力の弱いパンダさんなんてすぐに捕まっちゃうよぉ!!」 これでは殆ど白狐の駄々っ子だ。 「白狐、重要な役目を任せる……。串焼きとおはぎ。この二つをなんとか手にいれてくれないか?そうすれば、僕も力を取り戻せるしね」 「うぅ……でも……。……うん」 「ヨシ♪良い子だ♪」 なんとか聞いてくれた白狐をパンダさんは優しく微笑みながら撫でる……。 「いたっ!二匹とも一緒だ」 そこを邪魔するように追っ手の声……。パンダさんは「頼んだよ!」と一言だけ告げると、先に飛び出して行った……。 「パンダさん……」 その様子をちらっと見送ると、白狐も逃げ出した……! 「ちっ!逃げられたか……だが、発信器は真っ白の方についているから追いかければいつかは捕まるだろう」 そんな追っ手の言葉は残念ながら逃げ出した白狐に届くことは無かった……。
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