四章:救いの手

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「あっ!そうだ……串焼きは!?」 「それなら…あそこにあるわよ?」 思い出したように白狐は段ボールから飛び出してキョロキョロと辺りを見渡すと、少女がそっとテーブルの上のお皿に乗った串焼き二本を指す…。 「うぅ……良かったぁ……」 「ただの串焼きにしか見えないみたいだけど……?」 白狐は串焼きを見つけ、ペタンと座り込んでしまう。そんな白狐を見て、事情の知らない少女は不思議そうに串焼きを見つめる。 そんな様子を見て、白狐は気を許し説明を始めた……。 「つまり、もう一匹の狐に串焼きとおはぎを食べさせなくちゃいけないのね?」 「そういうことぉ…でも、おはぎは屋台じゃ見つからなくて……」 シュンと悲しそうに耳を下げてしまう白狐。 そんな白狐の様子を見た少女は急ぐようにあるものを持ち出してきた…!
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