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「当たり前よ…おはぎは屋台じゃなくて、お祭りが終わった後に私の家が配るんだから…ほらっ!」
少女が差し出したのは余りのおはぎ。配るための大量のおはぎも重箱に敷き詰められている。
「おはぎだっ!!……あ、ありがと……!」
「フフっ…運が良かったわね……♪」
驚きと嬉しさに思わず少女に抱きついてしまう白狐。少女もそんな白狐を優しく受け止め、背中を撫でてあげた……。
「あとはもう一匹の狐を連れてくるだけだけど…どうするのかしら?」
「僕は妖狐だよぉ?呼ぶ手段なんていろいろあるんだから♪」
白狐は少女から離れ、ポーチから一枚の紙を取り出し、狐火で燃やすとある妖怪が勢いよく飛び出していった……。
「い…今のは何……?」
驚きで目を丸くしている少女。
「今のはくだ狐っていう妖怪で、お手紙を届けるんだよぉ?これで、パンダさんに届くから大丈夫っ!」
それに得意気に胸を張る白狐。
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