五章:取引

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「白狐、自慢したって妖狐にはそんなに凄いことじゃないよ♪」 「パンダさんっ!?///」 くだ狐を送ったばっかりなのに、どこから入ったかも分からないほど気配を消したパンダさんが白狐の後ろに現れる……。 「ヨシヨシ♪ちゃんと集められたんだね♪それでこそ、僕の妖狐だ……あれ?白狐に発信器付いてなかった?」 「あっ……それならシャワー浴びさせるときに見つけて、排水溝に流しちゃいました……まずかったですか?」 「ううん、むしろ有難いよ♪白狐に変わって感謝します♪」 余計なことをしたかなと不安そうにしている少女を優しく笑いかけ頭を下げるパンダさん。 「パンダさん……!?僕の為にお稲荷さん買ってきてくれたの!?それに身体もボロボロだし…」 白狐はパンダさんが抱えているものに気付き、声をあげてしまう。 「フフっ…約束通りにね。白狐もずいぶん楽しみにしていたのに、我慢させてごめんね?」 「パンダさん……///」 パンダさんに泣きじゃくりながら、ギュッとパンダさんに抱きついてしまう……。今までが辛かった分、余計に涙が溢れてしまったようだ。
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