五章:取引

4/8
前へ
/29ページ
次へ
「プハッ……美味しかった♪白狐、恩知らずな陰陽師に文句を言いに行くよ……!」 「待ってよぉ…まだお稲荷さん食べてないのにぃ……」 白狐はやっとお稲荷さん一個をくわえて食べ始めたところで、同じ妖狐としても全く違うようだ、と少女は思う。 「行く前に行っておくけど、僕は白狐と違って妖狐じゃないよ♪」 「えっ……それってどういう意味ですか…?」 「僕もパンダさんの姿が狐、とは言ったけど妖狐なんて言ってないんだけどなぁ……今から見れば分かるよぉ♪」 パンダさんは少女に読心術を使い、誤解を解いておく。それに疑問をもつ少女だが、白狐がパンダさんにしがみついて今にわかると言う……。さらに疑問が広がってしまう……。 「じゃぁ、外に出ますか♪白狐、ちゃんとしがみついた?」 「うん…バッチリ……!」 「あ……あれって……」 妖狐には絶対に無いものに捕まる白狐……それは、頭からチョコンと生えた角だった…
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加