二章:陰陽師の罠

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「くぅ……いろいろ食べたみたいだけど、あと食べてないものってなぁに?」 「白狐におごってあげてるんだから、そんな言い方しなくてもいいじゃん……。 あとは、串焼きとおはぎで全部だよ?そうしたら、お稲荷さん買ってあげるからね♪ヨシヨシ♪」 「うん……!」 妖狐の弱点とも言えるだろうか、好物を出されては白狐も嬉しそうに尻尾を思わず振りそうになってしまうほどだ。 「でも、神社に行ってお参りしてからね♪はいっ、五円玉♪」 「どうせ、ここら一帯の土地神のパンダさんがこれ以上に貰うくせにぃ……」 「フフっ♪まぁね♪」 パンダさんはそんな白狐の様子を見てニコニコしながら、白狐の手を引いて鳥居をくぐっていく……。 この考えがこれからの二匹の運命を変えることになるとは知らずに……。
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