二章:陰陽師の罠

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…今年もパンダさんと一緒に良い出会いがありますように…… 「フフっ♪白狐も可愛らしいお願いをするんだねぇ…そのためには、自分の住み処から出て遊ばなきゃダメだよ♪」 「なっ…///パンダさんも読心術使わないでよっ!…ふぐっ!」 お賽銭箱にお金を入れてお祈りをしている白狐の隣でフムフムと心を読んでいる。 それに気付いた白狐は恥ずかしそうに叫んでしまう。 「もう、白狐は可愛いね♪でも騒ぐのはもう少し人がいないところでね?」 「んん……」 口を押さえられた白狐は小さく頷くと、なんとか解放してもらう。 すると、丁度よく中から神主さんが社から出てきた……。 「あっ……パンダさん、さっきの人が何か始めるみたいだよぉ?」 「神主の子?何するつもりだろう?」 二匹は不思議そうに、他にお参りに来ていた人間達と見上げる。パンダさんが知らないということは、毎年やる行事ではないようだった。 これから始まることが二匹に禍いを起こすことになろうとは……。
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