第一章契約島

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自転車をとめ、おれと優が二人で学祭準備室に向かっていると、うしろから声をかけられた。 「W、おはよう。」 「おう、おはようヒロ」 「おはようございます。 上条先輩」 こいつは、上条 弘昭 (かみじょう ひろあき)文化祭実行委員長で、おれと同じ二年六組で、クラス長もやっている。 ちなみにWとは、こいつが、おれと優をまとめて呼ぶのに使っていて、侑大と優が二人でダブルゆうということから、何人かのひとからそうよばれている。 「前夜祭のメインイベントもう決めた?」 「いや、まだ。文化祭三ヶ月も先だし。」 「まじかー、夏休みに入る前に、おおまかな内容だけは、決めといてくれよな。」 「えーと、夏休みまでということは、今日が、八月一日だから・・・・」 「後、二週間です。」 「そっかぁ。優、よく覚えてたなぁ。」 「当たり前です。侑大先輩は、夏休み楽しみじゃないんですか?」 「楽しみだけど、別に後何日で夏休みになるかは、しらん。」 「そうなんですか?うちのクラスは、うしろの黒板に夏休みまで、後何日って書いてありますよ。」 「あー。確かに去年は、うちのクラスにもそんながあったな。」
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