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自転車をとめ、おれと優が二人で学祭準備室に向かっていると、うしろから声をかけられた。
「W、おはよう。」
「おう、おはようヒロ」
「おはようございます。
上条先輩」
こいつは、上条 弘昭 (かみじょう ひろあき)文化祭実行委員長で、おれと同じ二年六組で、クラス長もやっている。
ちなみにWとは、こいつが、おれと優をまとめて呼ぶのに使っていて、侑大と優が二人でダブルゆうということから、何人かのひとからそうよばれている。
「前夜祭のメインイベントもう決めた?」
「いや、まだ。文化祭三ヶ月も先だし。」
「まじかー、夏休みに入る前に、おおまかな内容だけは、決めといてくれよな。」
「えーと、夏休みまでということは、今日が、八月一日だから・・・・」
「後、二週間です。」
「そっかぁ。優、よく覚えてたなぁ。」
「当たり前です。侑大先輩は、夏休み楽しみじゃないんですか?」
「楽しみだけど、別に後何日で夏休みになるかは、しらん。」
「そうなんですか?うちのクラスは、うしろの黒板に夏休みまで、後何日って書いてありますよ。」
「あー。確かに去年は、うちのクラスにもそんながあったな。」
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