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パーティー会場は、半分が中庭のガーデンパーティー形式になっていて…マーサは中庭の隅の椅子に座っていた。
優「マーサ…あれ?大夢(ダイム)は!?」
マ「ココ♪ネチャッタノヨ~。
ダイム…カワイイ♪」
優「あらら…。」
大夢は…アメリカで産まれた息子。
康人が付けてくれた名前だ。
手紙に《女の子なら【夢芽(ユメ)】、男の子なら【大夢(ダイム)】にしてほしい。》と書いてあったので、そのまま付けた。
予定より2ヶ月早く産まれてしまったので、しばらくは保育器の中にいたが…今は少し小さいものの、プクプクの赤ちゃんに成長している。
優「重く…ない?康人。」
康「大丈夫…。」
車椅子で膝には大夢。
目を細めて…サラと遊ぶ由来里を見ていた。
優「寒くない?」
康「平気だよ。大夢があったかい。
控え室の二人は?」
優「すごくステキだったよ。」
康「さっき…実晴くんにつつかれた。
《優菜はいつドレス着るの?》って。
お礼は…先にしてるんでしょ!?」
優「そう!!恥ずかしいけど…。」
実晴へのお礼は…。
実晴のデザインする服のブランド【ハル.ノル.ツール】の日本一号店の写真モデルだった。
すでにオープンし、店の至る所で、着飾った雅と優菜と由来里がパネルになって飾られている。
康「お礼を先にしたなら…早く式しないとな…。」
優「そうね…。今日の二人を見て、そう思えた。」
見つめ合い、微笑む二人。
マ「ハジマルネ~!!」
会場に音楽が響き渡り…パーティーは始まった。
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