174人が本棚に入れています
本棚に追加
康人が手術室に運ばれて数時間。
空は段々と明るくなり始めていた。
優菜は、しばらくソファに座っていたが、今はベッドに横になりウトウトしている。
夢の中で…康人と行った海や、プロポーズされたあのホテルのひとときを思い出していた。
マ「ユウナ…ユウナ…。」
優「…マーサ…?」
マ「ユウナ…チャントゴハンタベルネ!!
baby、オナカスイタヨ…。」
優「ありがとう、マーサ。」
マーサが持ってきてくれたお弁当を食べようとベッドから立ち上がり…。
優菜の顔にフワッと風がかかった。
優「うっ…!!」
優菜は、その場にうずくまった。
マ「ユウナ…!?」
優「お腹…痛い…!!」
マ「ユウナ!!」
マーサは優菜をベッドに寝かせ、急いで連絡を取った。
稔「優菜さん…入るよ。
優菜…!?おい、優菜!?マーサ…?」
偶然、様子を見にきた稔とマーサの会話が続く。
稔「優菜…落ち着いたら診察するよ。」
優「稔…さん…。」
優菜は、稔とマーサに抱えられて診察室に移動した。
その頃、康人の居る手術室もバタバタしていた。
雅「康人…優菜を泣かせちゃダメよ。
無事でいて…!!」
・
最初のコメントを投稿しよう!