片想いの時間

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 それは中学2年生の春。  私は叶わぬ恋をしました。  初めて好きになった相手にはすでに彼女が居て、しかも私が知らないだけでかなり有名な2人。  彼がずっと彼女の事が好きで……  大好きで……  何度も何度も彼女に振られ、でも彼は彼女を想い続け、そして長い長い片想いを経て結ばれたのだと友達に聞かされた。  付き合いだした今では彼女も彼の事を同じくらい"好き"なんだと見ているだけでヒシヒシと伝わってくる。  そんなに想い合える2人が羨ましくて……  そんなに彼に想われている彼女が羨ましくて……  いつしか私は互いに想い合う2人に憧れのような感情を抱くようになっていた。  気づくと2人を目で追い、遠くから見ているのが私の日課になってしまった。  見ているだけで、こっちまで幸せな気持ちになってくる。  たまに何で彼の目に映っているのが私ではなく彼女なんだろって思ったりもしたが、私は優しく彼女に笑いかける彼の笑顔が大好きだった。  報われないと分かっていながら、彼を知れば知るほど好きになっていく自分がいた。  彼女を想う彼にすごくドキドキして……  そして私は同じ相手に、2度目の恋に落ちました。 .
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