勝手な男の子

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「……っ!」 えっ…と。 何でこんなことをするんだろう。 目を見開いたままそう思った。 茉帆が顔を遠ざけようとしたそのとき、男の子の手が茉帆の頭を抑え、そのまま唇を重ねた。 別に初めてのキスではなかった。 「ふ~ん。嫌がんないのか」 ニヤリ、と笑って男の子は顔を離す。 茉帆は無言のまま、名前も知らない強引な男の子を見つめていた。 「……」 茉帆は何も言わず、黙ったままでいた。 キスされたことが良いってわけでも、嫌ってわけでもなくて。 全く、気にもとめていなかった。 「…じゃあさ」 また、何かを言おうとしている男の子。 顔を上げ、その男の子を見つめる。 「しよーぜ、SEX」
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