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「相変わらずだな」
「うるさいなー」
そう言って、お互いに笑いあう。
一年のときと変わらないような会話。
そう思うと、クラス替えはやはり寂しいものだと思った。
「………」
しばらくして、松本が笑うのを止めた。
不思議に思って見上げてみると、松本は真剣な顔であたしのことを見ていた。
「松本?」
と、言ってみたものの、反応はない。
数秒の間そのまま見つめ合っていた。
「俺さ、御影のこと好きなんだ」
…え?
突然言われたことに戸惑う。
「あー…と、ありがとう」
出た言葉がこれ。
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