終わり…そして…始まり

10/17
前へ
/158ページ
次へ
「アスカ、ただいま」 「…………」 返事がない。 まだ意識が戻ってないんだね。 「怪我してるところ手当てするから」 僕は起こさないように慎重に彼女の頭を膝に乗せ、左目に包帯を巻いた。 「腕は折れてるから支えが必要だね。ちょっと待ってて」 僕は一度、アスカを地面に戻して、近くを探してみた。 あった! 家屋跡なのか板や柱が全て吹き飛ばされ散乱している。 僕は調度良さそうな板を二本持って戻った。
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加