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無事に買い物を終え、銀時と新八は万事屋への帰り道をのろのろと歩いていた 新八は朝の銀時の様子について考えていたのだが 当の本人が 銀『…っ…う』 先ほどから奇妙な声を出しているため、真剣に考えることが出来ないでいた 新『…ちょっと銀さん!!さっきから変な声出さないで下さいよ』 と言う新八の言葉に銀時はムッとしたようで 銀『仕方ねェだろ!!こいつが重すぎて指が今にもはじけそうなんだよ!!限界なんだよ!!』 と喚きながら両手に提げたスーパーの袋を持ち上げた 中には大量のスコンブと大量のイチゴ牛乳が、乱雑に詰め込まれている 新『銀さんと神楽ちゃんがそんなに買うから悪いんでしょ。僕だって重いんですから我慢してください』 銀『ちッ…う…ぐえ』 またも奇妙な声を出す銀時を横目に 朝の静かな銀さんはなんだったんだ… と呆れる新八であった…とその時ふとあることに気が付いた 新『…あれ?そういえば神楽ちゃんは?』 辺りを見回すが姿が見当たらない 銀『知らねーよ。荷物運ぶのが嫌で逃げたんじゃね?あのやろォ…帰ったら覚えてろ』 銀時がぶつくさ文句を言っていると、近くの空き地から聞き慣れた声が耳に入ってきた 神『あん!?ガキが私に勝てると思ってんのかコラ!』 沖『上等だァ!てめーみてェな雑魚に負けるわけねェだろ!!つーかガキはてめェでィ』 見慣れたチャイナ娘と、その犬猿の仲である真選組一番隊隊長 沖田総悟が壮絶なバトルを繰り広げていた まァ大方予想通りである 銀『あのバカ…』 新『…ちょッ!神楽ちゃんに沖田さん!!』 沖『…ん?なんでィ。メガネと旦那じゃねーですか』 神『ダメガネ!!邪魔すんじゃねーヨ!!今サドをぶっ潰すところアル!!』 沖『ぶっ潰されるのはてめーでィ』 神楽と沖田の間には ビリビリとした火花が散っていた 銀『つーかおめェら…こんな所で一体何してんの?』 銀時が言ったその言葉に 沖『んなの決まってまさァ。チャイナと命がけの』 神『“あっち向いてホイ!” アル!!』 と真顔で言う2人に銀時は 銀『やっぱバカだな…』 ため息混じりにそう呟いた †
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