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その日は朝からどんよりしていた
銀『………』
神『ポリポリ…』
新『………』
銀『………』
神『ポリポリ…』
新『………』
万事屋 AM11:00
外は曇りの所為か空気が重い
万事屋の空気は外と同じく…というより外よりも遥かに重かった
新『……ボソ…神楽ちゃん』
この空気に耐え切れなくなった新八が、小さく神楽に声をかける
神『何アルか新八…ポリポリ』
神楽はスコンブをかじりながらテレビを見ていた
見ているというより、ボーッとしているという方が正しいだろう
新『なんか変だよね…』
神『新八が変なのはいつものことアル』
そう言って本日2箱目のスコンブを開ける神楽
新『ちょ、それどーいう意味!?…そうじゃなくて今日何かおかしいんだ』
神『新八がおかしいのはいつものことアル』
新『だから僕じゃねーよ!!銀さんの様子だから!!』
その言葉でスコンブを食べる手がピタリと止まった
神『…銀ちゃんアルか?』
そう言うと、神楽は面倒臭そうに銀時が座っている方を見つめる
銀時はいつものいすに座り、頬杖をついてどんよりと曇る窓の外を眺めていた
神『何がおかしいアルか?いつもの銀ちゃんネ』
新『銀さんが一言もしゃべらないのに…?』
きょとんとする神楽
暫く考えた後
神『…確かにいつにもまして静かアル』
そう言って再び銀時を見つめた
今日銀時は新八の
【おはようございまーす】
に
【おォ】
と答えたきり押し黙ったままなのだ
新『………』
神『………』
新『…どーしたんだろう』
†
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