殿の異変

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『あぁ、分かった。・・・あっ!千明、お前はモヂカラの修行の続きをしなさい。…そうだな、紙1000枚だ』 『あー分かって・・・って!!!1000枚?!増えてるし!』 『千明…シーッ!煩くしたらあかんよ?』 千明の服の袖を引っ張って部屋を出る様に促した ――それから一時間後・・・―― 『黒子、流之介を呼んで来てくれないか?』 黒子は頷いて流之介を呼んできた 『なんでしょうか?殿に何か?!』 『いや…違う、私が厠に行ってる間、殿を頼んでも良いか?』 『勿論です』 『あい済まない。では、何かあったら黒子で呼んでくれ』 『はい、いってらっしゃいませ』 ――チャプンッ…ギューッ―― 『・・・殿、早くお目覚め下さい』 丈留の額に冷やしたタオルを乗せた その時・・・ 『・・・・・・んっ』 『・・・?…っっ!!殿っ!!』 『・・・じぃ?』 『流之介です!殿…あぁ良かった!!皆にも知らせなけれ…』 『・・・おまえだれだ?』 『ば・・・。とっ殿?』 『・・・だからおまえはだれだときいている!』 『池波流之介でございます!殿の家臣!殿と志同じくシンケンジャーをやっているではありませんか。』 『しらない。ぼくのかしんはじぃだけだ』 何かがオカシイ・・・ 流之介は思わず丈留の肩を掴んでしまった… 『いたいっ!はなせこのぶれいもの!!じぃ!どこだ?!じぃっ!!!』 『殿っっ!!ご冗談が過ぎます!!』 肩を掴む手が更に強くなる 『いた…い。はなせっていってるだろぉっ!!』 『殿っっ!!!!』 『・・・・・・・・・っっ!!!…うわあぁぁあぁぁあんっ!!!』 屋敷中に泣き声が響き渡る 『ちょっ!!えっ?!殿?!』 いきなり泣き出した丈留に困惑してしまっていた 『…っちょっと何なの?流之介』 『殿様…どうしたん?』 『あ゛~っうるせぇよ!何なんだよ?』 響き渡った声に再び全員が丈留の寝所に集まった 『丈留どうしたんだ?』 『いや…私にも良く解らないのだが…』 『・・・・・・・・・っっ』 ―キュンッ― 『…っあぁもぅ!!可愛い!!』 『茉子ちゃん?』 『私はこーいうの苦手だって言ってるのにっ!!』 茉子は思わず丈留を抱き締めた 『…っく。ふぇっ…じぃぃーーっ!』
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