殿の異変

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茉子の服をしっかり掴みながら呼び続ける 『ほらっ!流之介!ボーッとしてないで彦馬さん呼んで来なさい!』 『・・・っ!あっそうだな。行ってくる』 『流さんっうちも一緒に行く!』 『丈留?直ぐに彦馬さん来るからね』 茉子はしがみつく丈留の背をポンポンと叩く 『・・・グスッ)おねぇちゃんだれ?』 『私?私はね、今この家、志葉家に居候させて貰ってるの』 『はぁっ・・・丈留なんだけど丈留じゃない見たいだな(苦笑)』 『ふーん。でおまえは?おまえもさっきのやつもいそうろうなのか?』 『そうよ。丈留に危害は絶対に加えないの』 丈留が落ち着いてきた所に流之介達が帰ってきた 『茉子!待たせたな』 『殿っ!!どうなさいました?!』 『っっ!!じぃっ!』 『殿?…流之介どういう事だ?』 『私にも良く解らないのですが・・・殿が目を覚ましてからずっとこんな感じで(汗)』 『とりあえず・・・医者だ。黒子!医者を連れて参れ』 黒子の数人は頷いて篭を担いで医者を迎えにいった・・・ 数十分後・・・―― 『殿は・・・?』 『・・・倒れた時のショックか、頭などを打ちましたか?』 『いや…頭は打って無いと思いますが、殿ですし』 『なら、精神的な物でしょう・・・丈留くん?君は今、いくつだい?』 『ぼくか?ぼくは、えっと・・・4さいだ!!』 えっへん!と自慢気に医者の前に4の形にした手を見せていた 『殿は元に戻るんですか?!』 『精神的な物かも知れませんので急には無理でしょう、ゆっくり焦らずに原因を探しましょう』 『そうですか・・・あっお帰りですか?…黒子!黒子ー!』 パタパタと黒子が玄関前に篭を用意する 『・・・あっいや(汗)帰りは歩いて帰りますよ(^^;これはかなり目立ちますし…』 靴を履いて黒子にお辞儀をしながらそそくさと横を通り過ぎて帰っていった・・・ 黒子>(´・ω・`)ショボン↓↓ 『さて、原因だが…』 『勿論!あの時に殿が戦っておられたアヤカシに決まってます!!』 『そうね…私達が着いた時の現状から見てもあのアヤカシが一番怪しいわ』 『ならアイツをとっととたおしゃ良いんだろ?…何かさ、丈留…いつもと違い過ぎて調子狂うんだよな(苦笑)』 『うちもっ!この殿様も好きやけど。いつもの殿様のが良い!』
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