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「このルエトル王国は15年前にルエトルⅨ世が亡くなった後、まだ若いルエトルⅩ世が治めている。ルエトルⅨ世は『時空の歪み』による魔物との戦争で勝利を治め、『時空の歪み』を塞いだが傷が深く死に至った。………、おい、ディンそこを読んでみろ」
「がっ…!!」
寝ていたディンは慌てたが
「262ページ3行目」
と俺が小さな声で教えたので、
「えっと、…そしてこの王国は…………」
レーガン先生は大目に見たようだ。
~~~~~~~~~~~~~~~
「歴史なんてかったるいよな~。魔法に関係ないじゃん」
ディンはまだ眠そうだ。
「でも、大事だよ。………って先生が言ってたよ」
エルは天然発言のため、説得力が皆無だ。
「そんなこと言っていれるだけいいじゃないか」
俺はついそんなことを言ってしまった。
「「えっ?」」
「何でもないよ…………」
しばし沈黙させてしまった。
(なんとかしなければ…)
俺はこんな空気が苦手だ。
俺は二人にやる気を出させるため、
「次は、お前らも好きな実技〔魔法〕だ。行くぞ」
(………クラス3の俺は魔法以外で頑張らざるおえないんだ)
俺は早歩きで2人をの先を進む。
タッ、タッ、タッ、
「………」
俺はふと思う。
(ディンはわかるが、エルの実力はどのくらいなんだか。……気になるな)
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